今日は福井市を拠点に、車でのんびりと巡ってきました。ひとりドライブは自分のペースで動けるので、とても気楽で心地よいものですね。
「福井ってあまり見どころがなさそう…」と思っている方も多いかもしれません。ですが実際に走ってみると、恐竜をテーマにした施設や歴史的なスポット、断崖絶壁の絶景、温浴施設、そしてご当地名物のソースカツ丼まで。想像以上に充実していて驚かされました。
今回は福井市を拠点に、1日で楽しんだドライブ旅の記録をご紹介します。次のお休みに同じルートを試してみるのも良いですし、観光プランを立てる際の参考にしていただければ嬉しいです。
福井駅からスタート 1日目/13:00〜
まずは福井駅に到着しました。今回の旅は車移動ですので、駅周辺の駐車場に停めて散策を始めることに。
利用したのは「福井駅西駐車場」。最初の1時間は300円で利用でき、広々としていて駐車しやすいのが印象的でした。駅に直結しているため、観光の拠点として非常に便利だと感じます。
駅前広場に出ると、真っ先に目に入ってくるのが数匹の恐竜像です。単なるモニュメントかと思いきや、動いたり鳴き声を響かせたりとギミックが施されていて驚かされました。小さなお子さま連れのご家族が写真撮影を楽しんでいる姿も多く、海外からの観光客の姿も目立ちます。「恐竜王国福井」と呼ばれる所以を早速実感できるスポットでした。
駅構内にはお土産屋が充実しており、羽二重餅やへしこ、地酒など福井ならではの味覚が揃っています。帰りにまとめて購入するのも良いですが、最初に一度チェックしておくと買い逃しがなく安心ですね。旅の始まりから気分を盛り上げてくれる空間でした。

福井城址を散策 13:30〜
駅から車で5分ほどの場所にある「福井城址」へ向かいました。駐車は地下駐車場を利用しましたが、やや狭めの造り。ただ、県庁に用事のある方や城址を見学する方であれば無料で利用できるのは嬉しいポイントです。
城跡といっても天守は現存していませんが、立派な石垣とお堀が今も残されており、全体が静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。お堀には大きな鯉が悠々と泳ぎ、その姿を眺めているだけでも心が和らぎます。
中でも印象的だったのは、石垣の上に堂々と建つ福井県庁舎と警察本部。多くのお城跡では公園や資料館が整備されていることが一般的ですが、ここでは現役の官公庁が並び立っているのです。歴史と現代が共存する独特の景観は、他ではなかなか見られないユニークさがあります。
歴史好きの方であれば、近隣の資料館と合わせて巡れば一層楽しめますし、そうでなくても「城跡と県庁が同居する不思議な光景」は一度見てみる価値があると思います。

東尋坊でスリルと絶景体験 14:30〜
次の目的地は「東尋坊」。福井駅から車でおよそ45分、海沿いの道を走るにつれて、胸の高鳴りが自然と増していきます。
駐車場は広々としており、私が訪れた平日は半分ほどが空いていました。料金は500円ですが、2000円以上の飲食やお土産を購入すれば返金される仕組みになっているのも嬉しいところです。
現地に到着してまず驚かされたのは、安全柵がほとんど設けられていないこと。テレビや写真で目にしていたときには「きっと柵があるのだろう」と思っていたのですが、実際には崖の際まで歩み寄ることができるのです。中には岩場を下の方まで降りていく人もいて、スリル満点の体験となりました。

目の前に広がるのは、日本海の荒々しい波と奇岩が織りなす壮大な風景。ごつごつとした岩肌に白波が激しく打ちつける光景は、自然の力強さを間近に感じさせてくれます。特に夕刻には、沈みゆく夕日が海を赤く染め、幻想的な美しさに包まれました。
周辺には観光客向けのお店も立ち並び、イカ焼きや海鮮丼、ソフトクリームといったグルメが揃っています。お土産店も多く、食べ歩きを楽しみながら散策するのにぴったりの場所でした。

ゆけむり温泉「ゆ〜遊」でととのう 17:30〜
たっぷり観光を楽しんだあとは、福井市内に戻り「ゆけむり温泉 ゆ〜遊」へ立ち寄りました。いわゆる大型のスーパー銭湯ですが、実際に訪れてみると想像以上に充実しており、快適に過ごすことができました。
まず印象的だったのはサウナの広さです。加えて「ととのう専用の部屋」まで設けられており、サウナ好きにはたまらない環境が整っています。水風呂や外気浴のスペースも十分で、体の芯からリフレッシュできるひとときでした。

さらに魅力的だったのが、館内で楽しめる“サウナ飯”。今回いただいた「ホルモンラーメン(辛)」は、ピリッと刺激的なスープが特徴で、後を引く味わい。大ぶりのホルモンがごろごろと入っていて食べ応えも十分で、サウナ後の一杯としてはまさに理想的でした。
館内には休憩スペースや仮眠室も広く用意され、リクライニングチェアには個別にテレビが付いているため、ゆったりと過ごせます。予約不要で宿泊に近い感覚で利用できる点も魅力的で、実際にホテル代わりに利用する方も多いのではないでしょうか。観光の疲れを癒やすには最適の施設でした。

念願のソースカツ丼♡「かざぐるま」 2日目/11:00~
そして今回の旅のグルメの目玉といえば、やはり「ソースカツ丼」です。実は初日に訪れようとしたお店がどちらも火曜定休で、泣く泣く断念することに…。しかし翌日、ようやく念願叶っていただくことができました。
伺ったのは「かざぐるま」という小さなお店。駐車場は少しわかりづらいのですが、お店の裏手にあります。店主の方がひとりで切り盛りしているアットホームな雰囲気のお店で、メニューは潔くソースカツ丼のみ。迷う余地がないのも、むしろ心地よく感じました。席はカウンターが8席ほど、テーブルが2卓とこぢんまりとしており、落ち着いて食事を楽しめる空間です。

お値段は1,000円ととても良心的で、味噌汁とお蕎麦まで付いてくるという驚きのコスパ。(さらに+100円でご飯を大盛り、もしくはおかわりできるのも嬉しいポイントです。)
主役のソースカツは大ぶりなものが2枚。ご飯の上から堂々とはみ出すほどのサイズ感で登場しました。衣はサクサクと軽やか、中のお肉はジューシーで食べ応え十分。甘辛い特製ソースがご飯に染み込み、口に運ぶたびに思わず笑みがこぼれます。
正直、1枚でも十分満足できるボリュームですが、それが2枚も贅沢に盛られているのだから感激です。旅の締めくくりにいただいたこの一杯は、「福井に来て本当に良かった」と心から思わせてくれる味でした。

まとめ
今日の福井ドライブを振り返ると──
駅前の恐竜モニュメントで一気に旅気分が高まり、写真映えもばっちり。福井城址では石垣やお堀に癒やされつつ、県庁とお城跡が共存する不思議な景観に心惹かれました。
そして東尋坊では、自然の力強さに圧倒される大迫力の絶景を堪能。ゆ〜遊ではサウナと“サウナ飯”の充実ぶりに感動し、旅の疲れをしっかり癒やすことができました。最後に味わった「かざぐるま」のソースカツ丼は、まさに福井グルメのハイライト。リベンジ成功の一杯は、忘れられない旅の思い出となりました。
車での移動は効率的で、1日でも見どころや美味しいものをぎゅっと楽しめるのが福井の魅力だと実感。次に訪れる際は、越前そばや恐竜博物館にも立ち寄って、さらに福井の奥深さを感じてみたいと思います。